道具は人を選ぶ

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***今日は何の日*** <ビキニ・デー>

1954年、太平洋ビキニ環礁でマグロ漁船「第五福竜丸」がアメリカの水爆実験により乗組員全員が被爆した。この日をビキニ・デーと呼んで反核集会などが行われるようになった

吉野聡建築設計室の木工事を行っている大工さんのHさんとTさん

その2人が持っていた大工道具の1つであります「幸三郎げんのう」

幸三郎のげんのう1

幸三郎のげんのう2

webにて「幸三郎のげんのう」について調べました

「朝日新聞」記事抜粋

「幸三郎げんのう」は、胴の両端に硬い鋼を張り付けた打面を持っている。両口げんのうではあるが、打面は両面とも鏡のように平である。この鋼材は処理によって硬度を変えられる特殊なもので、長谷川さんは、50年以上前に作られた刀の鋼を特別に入手して使っている。

げんのうの原型は、直径一寸(3.03センチ)の、軟鉄棒を切ってつくる。その棒は長さ一寸で50匁(187グラム)になる。いろいろな重量のげんのうをつくるときの基準である。200匁(750グラム)の大げんのうをつくるときには、四寸の長さを切ればいい。

切り取った鉄材の打面にあたる部分には別の鋼をつける。そして、焼き入れ、焼き戻しをして外縁部をさらに硬く、中央部をさらに軟らかくする。

軟らかい中央部は、使うほどにへこんでくる。そのへこんだ面が、中高になっている鑿の頭部を包み込むような形で打つ。使えば使うほど自分の道具になる。

打面はふつう、縁が欠けるのを防ぐために、縁を切り落とす、いわゆる「面取り」が施されている。「幸三郎げんのう」には面取りがほとんどない。打面はその分広くなる。打ちつける鑿の木部が傷まなくなる。

しかし、打ち損なうと打面の縁を欠く。正確に打つ技術を持たない人には使いこなせない。

道具は人を選ぶのである

「道具は人を選ぶ」

心に響く言葉です

その他に「幸三郎のげんのう」を作った新潟県三条市の長谷川幸三郎さん(63)や大工のHさんとTさんも言っていた事に驚きました

それは「げんのうは釘を打つものでない!ノミの頭や金枠に囲まれている頭部の木部を打つためのものだ」という事です

では、釘を打つものはという質問に「それは金づちだ」との回答でした

納得です

このように道具のこだわり、また大切にするという事は良い仕事につながると思います

吉野聡建築設計室

山梨県甲府市

デザイン・住宅・シックハウス・店舗・歯科医院・環境などの設計・監理

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