耐震診断 コンクリートコア中性化試験1/2

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

鉄筋コンクリート造の建築の耐震診断を行う前に、診断する建築の調査を行います。

数多くある調査の1つに「中性化試験」があります。

その試験は、昨日のブログでUPしました「コンクリートコア」を使います。

詳しくは、下記のブログをご確認下さい。

2012年5月30日 耐震診断の現場調査 コンクリートコア抜き

「コンクリートの中性化」とは

二酸化炭素によって生じる、鉄筋コンクリートの劣化のひとつです。

硬化したコンクリートは、セメントの水和作用により生成された水和物のひとつである水酸化カルシウムの化学的影響により強アルカリ性を示しています。しかし、水酸化カルシウムは空気中の二酸化炭素と反応して炭酸化され、コンクリートは表面から徐々に中性化していくこととなります。

コンクリートは強アルカリ性ですから、正常なコンクリート中の鋼材は、表面に不動態皮膜(鋼材表面に形成されている鉄の水酸化物(Fe(OH)2) )という安定した保護膜が形成されているので、長い年月を経ても腐食しません。しかし、鋼材周囲のコンクリートが中性化し、鋼材表面に水分の供給があり、酸素や二酸化炭素の作用を受けると、やがて鋼材は腐食を始めます。

中性化はコンクリート表面より進行し、鉄筋などの鋼材位置に達すると、不動体被膜を破壊します。これにより鋼材を腐食させ、腐食生成物の堆積膨張により、コンクリートのひび割れ・剥離を引き起こし、耐荷力など構造物の性能低下を生じさせます。また、ひび割れが発生したコンクリートはさらにCO2の侵入を促すため、中性化によるコンクリート構造物の劣化、雨水等の浸入による鉄筋の腐食を加速させることが知られています。

中性化してもコンクリート自体の強度が低下するわけではないので、無筋コンクリートの場合は問題になりません。

コンクリート中性化試験

コンクリートコア中性化試験

※試験方法は、明日のブログにてUP致します。

山梨県甲府市

デザイン・住宅・シックハウス・店舗・歯科医院・環境などの設計・監理

吉野聡建築設計室

山梨県 甲府市 徳行3-3-25

TEL 055-222-6644

FAX 055-222-6100 

mail     yao@ruby.plala.or.jp

HP      http://sekkei-y.com

facebook http://www.facebook.com/sy.sekkei

        https://www.facebook.com/sy.breakfast