外壁タイルの剥離、落下、危険

外壁の仕上材に使われるタイル。

施工方法は、大きく分けて2種類の工法があります。

1.乾式工法

乾式工法には、弾性接着剤でタイルを貼る「接着貼り工法」と下地専用パネルにタイルを留め付ける「引っ掛け工法」とがあります。湿式工法に比べ、工期の短縮・簡易施工・底コスト・タイルの割れ及び剥離の軽減などのメリットがあります。

2.湿式工法

湿式工法とは、昔から行なわれてきたタイル貼りの施工方法で、モルタル下地を施工した上にタイルを貼る方法で、「積上げ貼り工法(団子貼り)」、「圧着貼り工法」、「ユニット貼り工法(マスク工法)」があります。

新築や外壁タイルの改修を行ってから年数が経過している建築

「外壁タイルは、いつかは剥離・落下します」

日本建築防災協会の統計資料(外壁タイル張りの耐震診断と安全性対策指針・同解説の付-5外壁タイル張りの剥離・剥落故障例 1998年発行)によれば、タイル張り外壁の故障が確認されるまでの経過年数は平均13.6年と報告されています。

特に、2.湿式工法によって施工されたタイルは注意が必要です。

その原因は、日射と放冷による表面温度変化で起こる膨張・収縮の繰り返し応力とその重さ(モルタルを含めた)と考えられています。

外壁タイル 落下

外壁タイルの落下した跡

落下したタイル

地上部に落下したタイル

タイル1枚当たりの重量は、かなりの重さがあります。

そんなタイルが高層階の外壁から落下する。

たまたまその下を歩いている人がいたら・・・。

危険すぎです。

建物所有者の皆様

定期的な外壁タイル調査を行って下さい。

事故が起る前の対応です。

外壁タイル調査に関しての詳細情報は下記のブログをご確認下さい。

2012年8月10日

外壁診断(タイル)調査(赤外線調査・打診調査) 

万が一、タイルの不具合が確認された場合。

弊社では、あらゆる改修方法もご提案させて頂きます。

**建物もあたなと同じ健康診断を**

吉野聡建築設計室では、建築に関する事故を未然に防ぎ、安全な状態で維持して頂きたいと考えます。

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