建築物は、固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風荷重・地震荷重などに対して、建物がどのように変形し、どのような応力が発生するのかを計算します
「建築設計と雪」
この時期、最も強く関係する事は「積雪荷重」です。
屋根に積もった雪の重みによって、建物が倒壊しないように設計をする。
それには、各地域によってどのくらい積もるのかを定めた基準があります。
建築基準法施行令86条(積雪荷重)
積雪荷重は、積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積及びその地方における垂直積雪量を乗じて計算しなければならない。
そして86条3項では、
第一項に規定する垂直積雪量は、国土交通大臣が定める基準に基づいて特定行政庁が規則で定める数値としなければならない。
これを受けて、特定行政庁の1つであります山梨県甲府市でも定めてあります。
甲府市建築基準法施行細則 第20条(垂直積雪量)
甲府市の「黒平町、竹日向町、高成町、川窪町、御岳町、高町、猪狩町、草鹿沢町、塔岩町」
65㎝
甲府市の「梯町、古関町」
60㎝
甲府市の「右左口町、心経寺町、中畑町、上向山町、下向山町、白井町、上曽根町、下曽根町」
55㎝
上記以外の区域
50㎝
この数値は、各町の標準的な数値です。
各町内によって条件が異なる事も付け加えています。
(その場合は、計算公式によって垂直積雪量を算出します)
2月15日(金)のPM4:00頃の山梨県甲府市 吉野聡建築設計室
この時すでに40㎝オーバーの積雪量。
先週の平成26年2月8日(土)は41㎝。
先日の平成26年2月16日(土)は117㎝。
そして、今週の火・水曜日にも雪の予報が・・・。
上記の表を見ると、弊社のある山梨県甲府市徳行の垂直積雪量は「50㎝」
平成26年2月15日(金) 117㎝。
垂直積雪量の数値の見直しがある。
そんな記録的な大雪です。
明日はアルミのカーポートと積雪荷重についてUPします。
山梨県甲府市
デザイン・住宅・シックハウス・店舗・歯科医院・環境などの設計・監理
吉野聡建築設計室
山梨県 甲府市 徳行3-3-25
TEL 055-222-6644
FAX 055-222-6100
mail yao@ruby.plala.or.jp
HP http://sekkei-y.com
facebook http://www.facebook.com/sy.sekkei
https://www.facebook.com/sy.breakfast
藤井
吉野聡建築設計さん、お早うございます。
場所によって、積雪荷重が決まっているのですね。
ある程度の想定外にも対応が必要です!!
Facebookの過去記事検索、
便利になって欲しいです。
やまだゆたか
吉野さん、おはようございます!!
山梨県はすごいことになっている!!
とSNSに情報が錯綜しておりますが
実際はどうなのでしょうか?
人によって温度差がかなりあります。
当然地域によって雪の影響にも
違いがあると思うのですが・・・
モルタル・マジック
こんにちは!
今年は日本海側と太平洋側の天気が大どんでん返しですね。50cm積もってもこちらは対処方法を知っているので気をつけなくてはくらいで済むのですが、慣れない地域は大変でしたよね。自衛隊も出動するほど、これはもう災害です。一刻も早くライフラインが回復しますように><
新潟スイーツ・ナカシマ
吉野聡建築設計室さん、こんばんは!
新潟にもあるんですかね!?
新潟にもあるならば結構な数値が基準化されていそうです^^
それにしても雪、大変そうですね…
京丹後のおやじ
おはようございます。
大変な大雪でご苦労されていることと存じます。
設計基準の倍以上はさすがに想定外ですね。
京丹後地域の基準は1.5mと聞いたことがありますので
京丹後に換算すると3m以上積もった計算になりますね。(^^;