コンクリート中性化試験のフェノールフタレイン溶液

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鉄筋コンクリート造の建築の耐震診断・耐力度調査を行う前に、診断する建築の調査を行います。

数ある調査の1つに「コンクリート中性化試験」と言う調査(試験)があります。

「コンクリートの中性化」とは

二酸化炭素によって生じる、鉄筋コンクリートの劣化のひとつです。

硬化したコンクリートは、セメントの水和作用により生成された水和物のひとつである水酸化カルシウムの化学的影響により強アルカリ性を示しています。しかし、水酸化カルシウムは空気中の二酸化炭素と反応して炭酸化され、コンクリートは表面から徐々に中性化していくこととなります。

コンクリートは強アルカリ性ですから、正常なコンクリート中の鋼材は、表面に不動態皮膜(鋼材表面に形成されている鉄の水酸化物(Fe(OH)2) )という安定した保護膜が形成されているので、長い年月を経ても腐食しません。しかし、鋼材周囲のコンクリートが中性化し、鋼材表面に水分の供給があり、酸素や二酸化炭素の作用を受けると、やがて鋼材は腐食を始めます。

中性化はコンクリート表面より進行し、鉄筋などの鋼材位置に達すると、不動体被膜を破壊します。これにより鋼材を腐食させ、腐食生成物の堆積膨張により、コンクリートのひび割れ・剥離を引き起こし、耐荷力など構造物の性能低下を生じさせます。また、ひび割れが発生したコンクリートはさらにCO2の侵入を促すため、中性化によるコンクリート構造物の劣化、雨水等の浸入による鉄筋の腐食を加速させることが知られています。

中性化してもコンクリート自体の強度が低下するわけではないので、無筋コンクリートの場合は問題になりません

コンクリート中性化試験を行う時には、フェノールフタレイン溶液を用いります。

フェノールフタレイン溶液

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1%フェノールフタレイン溶液はアルカリ検出のPH指示薬です。

無色透明の液だがアルカリ性の水溶液に入れると色が赤紫色(濃い桃色)に変化します。

pH8以上で色が変わり、pHが高くなるにつれ、色が濃くなります。

コンクリート中性化試験

変色しない両サイド5㎜は中止化している部分。

赤紫色に変色した中央部の128mmは「非中性化」

コンクリート中性化試験は、耐震診断結果の総合的な評価資料を作成する為の大切な調査です。

このような測量・調査を基に、耐震診断を行います。

このような調査・試験を行い、実際に建っている建物から多くのデータを採取し、耐震診断や耐力度調査(構造計算)を行います。

「建築基準法 第1条」

この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。

この条文にも繋がる耐震診断・耐力度調査。

まずは、今ある建物の状態を確認する事です。

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