天井面の壁にある窓「排煙窓」

窓は、採光・通風・眺望といった目的のために日常は人の出入りに供さない開口部に設置される可動型もしくははめ込み型の建具。

部屋や廊下などの建物の外壁部分や屋根などに設けられる(Wikipedia抜粋)

多くの用途・形状・大きさ・材質がある窓。

それぞれに、それぞれの意味・理由があります。

下記の写真の天井付近の壁に設けられている赤いラインの窓。

排煙窓

赤いライン:煙は排出する「排煙窓」

青いライン:光を取り入れる「採光窓」

これらは建築基準法・消防法が関係してきます。

日本ではこれまで、有毒ガスによる中毒や窒息が原因で人的被害を拡大させた建物火災がたびたび起きています。1970年代に起きた大阪と熊本のデパート火災では、100名以上の犠牲者を出し、そのうち大半が有毒な煙による中毒や窒息が原因でした。このような大火災を機に、建築基準法や消防法などの法律が改正されています。特殊建築物への安全な退避経路の確保や迅速に消火活動を行えるようにするために、建築基準法と消防法のなかで義務付けられています。

排煙窓は、これらの法律のなかで「自然排煙設備」に分類され、窓の大きさや位置など設置基準が細かく規定されています。

それが本日のブログでUPしています「排煙窓の設置位置」です。

天井から下方80cm以内の距離にある部分に設けます。

「建築基準法施行令 第126条の2」

天井面から80cmの窓!!

開閉を行う時に手が届かない高所にあり、開閉には「排煙オペレーター」などが備わっています。

排煙窓 オペレータハンドル

排煙窓の近くの壁面にある「オペレータハンドル」

この真ん中の「排煙PUSH」を押してください。

排煙窓が自動的に開きます開きます。

その動画がこれです。



排煙窓の開き方(15秒の動画です)

火災時にワンプッシュで有害な煙を外へ排出する優れた窓です。

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