外壁タイル貼(湿式工法) いつかは落下します。

店舗・飲食店・テナントビル・マンション・ホテルなどの外壁に貼ってあります「タイル」
最近、特に問い合わせが多いのが
「アパート・賃貸マンション・分譲マンション」の外壁タイルです。
「外壁タイルは、いつかは剥離・落下します」
建築の外壁タイル調査がスタートして数年経ちますが、まだまだ多くのタイル貼りの建築で未調査です。

外壁の仕上材に使われるタイル。
施工方法は、大きく分けて2種類の工法があります。
1.乾式工法
乾式工法には、弾性接着剤でタイルを貼る「接着貼り工法」と下地専用パネルにタイルを留め付ける「引っ掛け工法」とがあります。湿式工法に比べ、工期の短縮・簡易施工・底コスト・タイルの割れ及び剥離の軽減などのメリットがあります。
2.湿式工法
湿式工法とは、昔から行なわれてきたタイル貼りの施工方法で、モルタル下地を施工した上にタイルを貼る方法で、「積上げ貼り工法(団子貼り)」、「圧着貼り工法」、「ユニット貼り工法(マスク工法)」があります。

日本建築防災協会の統計資料(外壁タイル張りの耐震診断と安全性対策指針・同解説の付-5外壁タイル張りの剥離・剥落故障例 1998年発行)によれば、タイル張り外壁の故障が確認されるまでの経過年数は平均13.6年と報告されています。
特に、2.湿式工法によって施工されたタイルは注意が必要です。
その原因は、日射と放冷による表面温度変化で起こる膨張・収縮の繰り返し応力とその重さ(モルタルを含めた)と考えられています。

外壁タイル落下した跡
外壁タイルの落下した跡

地上部に落下したタイル
地上部に落下したタイル

タイル1枚当たりの重量は、かなりの重さがあります。
そんなタイルが高層階の外壁から落下する。
たまたま、その下を歩いている人がいたら・・・。
あまりにも危険すぎです。

建物所有者の皆様
定期的な外壁タイル調査を行って下さい。
事故が起る前の対応です。
万が一、タイルの不具合が確認された場合。
弊社では、あらゆる改修方法も一緒にご提案させて頂きます。

企業、事務所、工場、倉庫、店舗、飲食店、アパート、マンション、住宅、各種病院・歯科医院、公共建築などのデザイン・設計・監理。
耐震診断、耐震補強設計、耐力度調査、建築確認申請手続き、
特殊建築物定期報告書検査作成

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