鉄骨造の建築 鉄骨工場の製品検査

建築の構造の1つである「鉄骨造」(S造)
鉄骨造とは、鉄骨を構造材料としてつくる工法・構造の事です。
鉄骨は燃えにくく強度が高い。
重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があり、軽量鉄骨造は、軽量形鋼と呼ばれる鋼材で家の骨組みを組み上げる工法です。
設計の自由度が高く、耐久力があり、開口部が広くとれるのが特徴となります。
重量鉄骨造は、H形鋼やL形鋼、C形鋼などの鋼材を、溶接または高力ボルトで接合してつくる工法です。
鉄骨自体がとても丈夫なので大きな空間も可能です。
軽量鉄骨造よりさらに設計の自由度が広がり、耐用年数も長くなります。

鉄骨造のメインである鉄骨工事。
鉄工所などで行う鉄骨製作段階と、建築現場で行う現場施工段階に分けられます。
建築現場で手順良く工事を進める為には、鉄骨製作段階の監理が重要になります。
鉄骨作製段階にも多くの検査が行われます。
1.鉄骨製作工場審査
2.現寸図の現寸検査
3.材料検査
4.組立加工の社内(自主)検査
5.溶接の社内(自主)検査
6.受入検査・製品検査
7.建築現場の建て方検査
8.本締め検査
9.溶接検査
10.特定行政庁の中間検査

鉄骨の検査
鉄骨の設計から工場加工~現場施工の流れと各検査。

本日は、書類検査・対物検査に立会い、最終製品品質を検証する「鉄骨製品検査」についてUPします。
はじめに、会議室で説明を受けながら各検査結果・成績表の結果書類の確認です。

鉄骨製品検査成績表
各検査結果・成績表の書類の確認。
1.鉄骨製品検査成績表
2.社内検査成績表
3.溶接部検査報告書

続いて工場の加工場での製品検査です。
鉄骨部材の寸法・精度測定の検査です。

鉄骨造 製品検査

鉄骨造 製品検査
鉄骨の寸法・精度確認 
約6mの長さに対して1㎜の誤差。
許容範囲内の「合格」
書類検査・現場検査の両方で確認です。
錆止め塗料の塗装状況確認をした後に、溶接の検査です。

鉄骨造 製品検査(溶接)
全ての検査をクリアし、鉄骨造の建築現場に鋼材が搬入され建て方が行なわれます。
建築現場では、柱・梁・筋交い・床板が設計図面通りの寸法・形状・配置で施工されていることを確認します。
このように、鉄骨造の建築の構造材においても、様々な検査・確認・現場監理を行っています。
明日のブログは、最後の溶接検査をUPさせて頂きます。

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耐震診断、耐震補強設計、耐力度調査、建築確認申請手続き、
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