隣家との境界が無い・狭い建築工事の外部足場

2024年2月22日、日経平均株価は大きく値上がりし、終値では3万9098円68銭をつけ、バブル絶頂期の1989年12月29日の史上最高値・3万8915円87銭を34年ぶりに更新しました。
コロナからの脱却を感じながら、いろんな事から景気の上向きを感じています。
また、東京都品川区小山にある武蔵小山駅付近を歩いていた時に、多くの建築工事現場を確認することが出来ます。
勢いを感じながら、都心部での建築工事の凄さも感じています。
それは、敷地に余裕がない事です。
工事車両の駐車場はもちろん、資材の置場などが一切なしです。
更に外部の工事を行う余裕もありません。

隣地までの距離が無い 外部足場

隣地までの距離が無い 外部工事
上記の写真は、建物と建物の距離が約30㎝です。
こんな狭い場所に外部足場を組んで、作業員が作業するんです。
現場を見たときに、勉強になることがたくさんあります。

建築工事には、外部の足場が必要になります。
自己敷地内で、隣地境界線までの距離が無く外部足場が越境する場合は近隣の敷地使用の承諾が必要になります。
民法209条が2021年に改正されています。
1.土地の所有者は、境界又はその付近において障壁又は建物を築造し又は修繕するため必要な範囲内で、隣地の使用を請求することができる。
ただし、隣人の承諾がなければ、その住家に立ち入ることはできない。
外部足場を組み立てる時は、組み立ての作業スペースまで考慮すると70㎝以上の幅が必要になります。
現実に70㎝のスペースが無い建築はたくさんあります。
そんな時は30㎝以下の狭小スペースでも足場を組むことはできますが、作業スピードや仕上げ状況の精度に注意です。
その為、作業時間もかかり工事期間の長くなります。
その他、資材置場や作業員のトイレ、休憩場、駐車場など、別の確保も必要になります。
このような経費も、計画時にしっかり確認しながら「資金計画」です。

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