生コンクリートの品質・製品検査

鉄筋コンクリートは、コンクリートに引っぱり力に強い鉄筋を組み込んだ建築構造で、生コンクリートはコンクリートが固まる前の状態を指します。
生コンは工場で製造され、ミキサー車によって工事現場に運ばれます。
ここで、生コンクリートの品質の確認です。
現場の納品時に、納品書と実際に納品された生コンクリートを採取して行なう品質・製品検査で確認を行ないます。

コンクリートの品質検査
生コンクリートの品質・製品検査
①コンクリートの空気量の測定(測定値は4.5%)
 コンクリート内に含まれる空気の量は、一般的に3~6%程度を標準としています。
 コンクリートの打設の作業性の事もありますが、空気量がの過多に比例してコンクリート強度が低下します。

②コンクリートのスランプ測定(測定値は18.0cm)
 生コンクリートは水量の多い、少ないにより、コンクリートの軟らかさや流動性が異なります。
この軟らかさや流動性の程度を示す一つの試験方法としてスランプ試験を行ないます。
 その試験方法を、下記の動画でご確認ください。

 

 スランプを計測する為に、高さ30cmのコーンに数回に分けコンクリートを入れ、棒でつつく。
 そして、2~3秒の早さでコーンを引き上げます。

③試供体(テストピース)6本+コンクリート温度の確認
 型枠解体の前にテストピースの破壊試験を行い、固まった時のコンクリートの強度が確保されているかを確認して型枠の解体を行います。

④コンクリートの温度測定(測定値は14.0℃)
 JASS5や標準示方書において、生コン荷下し時点でのコンクリート温度は35℃以下とされています。
 そして、コンクリートの打設時のコンクリート温度は5~20℃です。

建物を支える基礎のコンクリート。
このような試験を行いながら、正しい現場監理を行ないます。

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