鉄骨材の接手 高力ボルトの締付確認

鉄骨材の現場搬入
鉄骨工事における継手とは、梁や柱などの部材を接合する箇所を指します。
構造体の耐力を確保するために非常に重要です。
継手と言っても様々な種類があり、目的や用途に応じて使い分けられます。
①ボルト継手
高力ボルトや通常のボルトを用いる。
ボルトのピッチや径は継手基準図で規定。
小規模な構造物や軽微な部分で多く用いられる。
施工が容易で解体にも便利。
②溶接継手
部材を溶融させて接合し、一体化させる方法。
工場や現場で行われる。
突合せ溶接、隅肉溶接などがある。
高層建築物などで広く使われる。
③保有耐力接合(保有耐力継手)
構造計算上、部材が一体となるように剛接合する方法。
地震などを受けた際にも力が安全に伝わるよう設計。鉄骨継手における高力ボルトの締め付けは、建築物の安全性に関わる重要な工程です。高力ボルト接合の締め付け基準は、標準ボルト張力を確実に導入し、接合部の摩擦力を確保することです。

今日のブログでは、①の締め付けをUPさせて頂きます。
鉄骨の接手におけるい高力ボルトの締め付けは、以下のステップで実施されます。
鉄骨接手の高力ボルトの締め付けは、一次締め、マーキング、本締めの順序で行います。フ
ランジは中央から外へジグザグに、ウェブは上から下へ締め進めるのが一般的です。
1.仮ボルトでの締め付け: 本接合の前に仮ボルトで板を密着させます。
 ボルトの確認: 締め付け前にボルトの長さ、材質、ねじの呼びなどが施工箇所に適しているか確認します。
2.1次締め
 部材を確実に密着させるための予備締め。
 トルク値は国の標準仕様書で規定されています。
鉄骨接手 高力ボルトの1次締め

2.マーキング
 1次締め後、締め忘れやナットの回転量、共回りの有無を確認するため、ボルト・ナット・座金から部材表面へ一直線のマークを施す。
鉄骨接手 高力ボルトのマーキング

3.本締め
 マーキングを確認しながら行われる。
 JASS 6(公共建築工事標準仕様書)や日本建築学会の「高力ボルト接合設計施工指針」などの基準に準拠。

鉄骨接手 高力ボルトの本締め後の確認
回転角法: 仮締めからナットの回転角で管理する方法です。

更に、高力ボルトにも配慮があります。
ボルトのセットは未開封で搬入し、使用直前に開封。
開封後使用しなかったボルトは再包装して保管。
試験や機器調整に使用したボルトは、本接合に使用しない。
降雨時の締め付け作業は避ける。
高力ボルトを仮ボルトとして兼用することは、特別な場合を除き避けるべき。
溶接接合と併用する場合は、高力ボルトの締め付けを先に行う。溶接を先にすると、熱収縮により摩擦力が低下する可能性があるため。
高力ボルトの余長は、ナット面からねじ1山~6山の範囲が合格とされる(JASS 6準拠)。

このよう鉄骨材の接手1つにも多くに基準があります。
「正しいことを正しく」現場で確認しています。

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