建築耐震診断・調査内容説明書 2/4

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耐震診断は、建築年度・用途・規模・構造・平面・・・

そして、新築時の設計図面(構造図も含む)の有無によっても変わります。

それは、新築と同じ

その条件によっての対応が求められます。

本日は「耐震診断方法」についてお話させて頂きます。

[診断方法]

診断が精密になるほど時間と費用は多くかかることになりますが、以下のように、建物の特徴に見合った診断方法を選択することが肝要です。

なお、簡易な診断の段階で「耐震性能が十分ある」、と判断された建物の方がより健全な建物といえます。

①予備調査

設計図書の内容確認により建築物が設計図書どおりかどうかを概観し、診断内容(診断の必要性や診断レベルの一次診断/二次診断/三次診断)を判断します。

設計図書(CADデータ図面)有無の確認

無い場合は既存測量にて既存図の作成を行います。

②一次診断法

 柱や壁の断面量から略算される建物の強度を基準に診断します。

 壁量の多い建物に適した簡便法です。

③二次診断法

 柱と壁の強度とじん性を考慮して耐震性能を算出する手法で、一次診断より精密な判定法です。

 鉛直部材の強度のほか、建物のじん性も評価します(じん性:粘り強さ)。

④三次診断法

 柱・壁に加えて梁の受けるダメージも考慮し、建物の保有水平耐力(地震力のような横方向の力に対する建物の耐力)を求める最も厳密な判定法です。

⑤補強計画

 耐震性能が十分でないと判断された建築物に対して補強方法の検討をおこない、耐震性向上案を策定、提示します。 

  

⑥補強設計

 補強設計に基づき耐震化工事を行います。

各耐震診断・補強計画・補強設計に基づいた資料+設計図を、1冊の報告書にまとめ報告+提出を行います。

耐震診断結果報告書

山梨県甲府市にあります公共建築の耐震診断

二次診断法により診断した「耐震診断結果報告書」

これら診断を行う前には、既存建物の現場調査を行います。

それは、その建物の管理状況・周辺環境・新築時の施工・・・などにより、建物の状態が変わるからです。

実際の建物の条件にて診断致します。

明日は「耐震診断の現場調査」についてお話させて頂きます。

※.コメント頂いた皆様

 申し訳ありません。

 頂いたコメント、全て確認させて頂いておりますが、それぞれの返答が難しい状態となっております。

 ご理解の程、宜しくお願い致します。

山梨県甲府市

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