建築耐震診断・調査内容説明書 3/4

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耐震診断は、建築年度・用途・規模・構造・平面

そして、新築・増築・改築時の設計図面(構造図も含む)の有無によっても変わります。

それは、新築と同じ

その条件によっての対応が求められます。

本日は、「耐震診断の現場調査」についてお話させて頂きます。

耐震診断(二次診断法)では、その建物からコンクリートコアを採取して、「コンクリートの圧縮強度」と「コンクリートの中性化」の調査を行います。

中性化(ちゅうせいか、Carbonation)とは、二酸化炭素によって生じる、鉄筋コンクリートの劣化のひとつ。コンクリートは主成分がセメントであるため内部がアルカリ性であるが、外部からの炭酸ガスの侵入によって中性になると鋼材の不動態被膜が失われ、耐腐食性が低下する。「Wikipedia抜粋」

既存建物からコンクリートコアの採取方法と中性化試験及び圧縮強度試験を写真付きでご説明します。

コンクリートのコア抜き

既存の建物から専用機械にてコンクリートのコア(100Φ)を採取します。

採取したコンクリートコア

採取したコンクリートコア

(採取した部分は補修+仕上を行います)

採取したコンクリートコアを用いて、その建物のコンクリートの状態を確認します。

先ずは、中性化試験

中性化試験

中性化試験には、フェノールフタレイン溶液をを噴霧します。

紫色に着色しない部分 を測定します。

このコンクリートは全面着色しているので、GOODな状態のアルカリ性のコンクリートです。

よって「中性化0㎜」

次は、コンクリートの圧縮強度を確認します。

コンクリート圧縮強度試験

コンクリート圧縮強度試験

専用機械を使い、採取したコンクリートコアに力を加えます。

コンクリートの各種データを算出します。

このような試験データーを基に構造検討・構造計算

耐震診断」を行います。

新築時・増築・改築の設計図(構造図を含む)が無い建物は、さらに多くの現場調査を行います。

その内容は、明日のブログでUP致します。

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