地球環境に・エネルギー問題に大きな・多くの効果ある建築の断熱。
弊社のブログで何度もUPしています。
それは、同じ建築業界の中でもピンと来ていない人が多いからです。
また、大きなエネルギーを使う公共建築にも同じ事が言えます。
建築の「断熱」
今の私たちにとって、とっても大切な事。
だからこそ、何度も・何度も定期的にUPし続けます。
弊社が提案している建築。
全ての基準は、冬にあります。
もちろん、自社の建築もそうです。
真冬を基準に考えた自社の建築
しかし、環境や自然素材などをメインにしたエコハウスなどの建築。
その多くが夏を基準に考えています。
「根本的な考えから違います。」
『日経アーキテクチュア』は2011年5月10日号より
東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻の前真之准教授(一級建築士)
エコハウスを設計する上で多くの人が考える"定石"は必ずしも当たっていない。
筆者は、住宅のエネルギーについて研究している中で、環境負荷の低減や省エネ・省CO2への工夫を図った、いわゆる「エコハウス」をいくつか調査してきた。多くのエコハウスは、建築設計者が創意工夫を凝らしている。しかし、筆者がこれらに違和感を持たなかったと言えばウソになる。「夏」ばかり強調していて「冬」をあまり考慮していないのだ。
さらに設計者と話す中で、冬の備えの要である「高断熱・高気密」に対して、いまだに強烈なアレルギーと反感があることにも驚かされた。なぜ、建築家はかくも「夏が好き」なのか。筆者には長らく謎であったが、ある時、建築雑誌を飾るような"モダンな住宅"に共通するデザイン要素のほとんどが、風通しのよい夏向きの家とするのに「都合がよい」ことに気付いた。
こうしたデザインは、夏には快適性の向上にいくらか貢献するかもしれないが、冬には温熱環境を悪化させ、エネルギー消費やCO2を増やしかねない。それがもしも「写真うつり」のためならば、本末転倒もはなはだしい。ちまたにあふれるエコハウスは、本当に省エネ・省CO2と快適性を両立できているのだろうか。
「さらに」
・世界の主要都市で気温を比べると、夏の東京は温暖地の中でもかなり高温で熱帯気候のジャカルタに近い。これは、実際の印象とほぼ合う。一方、冬はいかにも寒そうなパリやベルリンと大差ない。日本では「夏は熱帯」「冬は欧州」という両極端の気候が、1年の間に否応なく繰り返されている。夏も冬も厳しい気候の中で、日本の家はどのような要件を備えるべきか。
「夏は湿度と風でしのげる」
そもそも人間は、寒さと暑さのどちらに強いのだろう。「人間は寒さに強く、暑さに弱い生き物」と思い込んでいるのではないだろうか。しかし、人間ほど暑さに強い動物は滅多にいない。マラソン選手は夏に炎天下でも走り続けるが、こんなことができる動物は、人間のほかには馬くらい。ともに体毛が薄く発汗機能が発達しているため、暑さは「得意」なのだ。
人間が快適と感じる気温は、湿度と風速、輻射熱などで決まる。この快適域を示した一例が、オルゲーの生気候図である。湿度が低く風があれば発汗が促進され、30度を超える高温でも許容できる。
一方、低温側は、焚き火などの輻射熱がなければ20度が下限である。体毛が少なく、比較的薄い体脂肪しか備えない人体は、寒さには大きなハンディを負っている。夏の最高気温は日射を遮れば35度がせいぜいであるが、冬の寒さは氷点下を切ることもザラである。寒さへの対応が重要であることは明白だ。
もちろん、日本では湿度が高いために発汗の効果は低くなりがちであり、暑さへの配慮は必要ではある。しかし、だからといって、冬をおろそかにしてよい理由とはならない。
夏と冬のどちらかを優先するのなら、「冬を旨とすべし」である。
日本で最も厳しい北海道の冬を基準としている弊社の建築設計。
だからこそ、他には無い快適が生まれます。継続します。
明日ブログは、
「夏を快適に過ごす建築。 進むべき道をUPします。」をUP致します。
山梨県甲府市
デザイン・住宅・シックハウス・店舗・歯科医院・環境などの設計・監理
吉野聡建築設計室
山梨県 甲府市 徳行3-3-25
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伯爵
常に創意工夫で前進ですね
溶射屋
吉野聡建築設計室さん
おはようございます!
吉野さんが進める設計ですから間違いありません(^^)
数多くの方からのご依頼がありますように!
みんなニコニコ医療食のよっしー
吉野さん、こんにちは!
「断熱」深いです。
かなり重要だということが分かりました。
モルタル・マジック
こんにちは!
断熱材は冬の寒さを防ぐイメージでしたが夏もなんですね。事務所が2階にひっこしてからというもの、トタン屋根に日光が当たっていて既に暑いです。。。
保険屋あい
こんにちは。
新潟県上越市は、冬を中心に考える生活が染みついています。
夏も暑いです。
ですが、断熱もしっかりしている為か
エアコン知らずです。
日南海岸黒潮市場店長フルサワ
吉野さん、こんばんは^^
>本で最も厳しい北海道の冬を基準としている弊社の建築設計。
だからこそ、他には無い快適が生まれます。継続します。
妹の家はハウスメーカーのツーバイフォーで高断熱、高気密でした。「換気は?」と聞くと、全室空調でした。
吉野さんの床下備長炭換気システムとローコスト暖房は本当にすごいと思います。