耐震診断 詳細な現場調査1/3 (調査内容編)

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建築の耐震診断では、荷重計算や耐震診断計算を行うほかに、診断を行う建築の調査を行います。

調査内容は

①設計図面(構造図共)と調査を行う建物との整合性の確認・実測

②用途変更・増改築・被災状況等のヒアリング

③ひび割れ(クラック)や雨漏れの確認

④建物内部・外部の不同沈下(レベルの測量)

⑤柱の傾きの測量

⑥建築設備の設置状況

⑦コンクリートの圧縮強度、中性化試験

⑦の試験を行う為には、実際の建築からコンクリートコアを採取します。

採取の手順は

1.コア採取において、コンクリート内部に配筋されている鉄筋を切断しないよ、鉄筋の位置を確認します。

鉄筋探査機

コンクリート内にある鉄筋位置が確認できる「鉄筋探査機」

写真の赤い線上に配筋されている事が分かります。



2.鉄筋を切断しないよう、鉄筋と鉄筋の中間部にポイントを置きコアを抜きます。

コンクリートコア抜き

コンクリートコア抜きの機械を使いコアの採取

採取するコアは、下記の規定があります。(JIS A 1107)

径 :粗骨材最大寸法の3倍以上,鉄筋ピッチ以下

長さ:径の1倍以上

採取したコンクリートコア

耐震診断を行う建築から採取したコンクリートコアと採取した後の鉄筋コンクリートの壁。(この部分は無収縮モルタル+仕上にて補修致します)

採取したコンクリートコアで中性化試験・圧縮強度試験を行います。

明日は、中性化試験についてのブログをUPします。

吉野聡建築設計室

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