高層マンションの外壁タイル 浮き・剥離・落下の対応について2/2

山梨県内にも多く建っている高層マンション。
その多くが、外壁にタイルが貼ってあります。
外壁タイルの「浮き・剥離・落下」は、多くのマンションで問題になっています。
しかし「タイルの浮きや剥離・落下なんて、不安や現状を感じたことがない」という住民の皆様もいらっしゃいますが、外壁タイルはいつか剥離・落下する可能性のあることとしてぜひ知っておいていただきたいことです。

高層マンションの大規模修繕工事の設計・監理もおこなっております弊社では、高層マンション大規模修繕計画の外壁タイル対応について、事前にヒアリング・調査を行いながら、どのような対応を行った方が良いのかを記した提案書を提出しています。
下記の提案書は、実際に甲府市内に建つ高層マンション大規模修繕計画の外壁タイル対応についてとなります。

外壁タイル落下 剥離検討書 高層マンション外壁タイル対応提案書

高層マンション外壁タイル対応提案書 高層マンション外壁タイル対応提案書

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1.建物概要 
2.条件
3.外壁タイル浮きの現況
4.外壁落下のメカニズム
5.外壁タイル調査方法
6.原因調査の方法
7.提訴・瑕疵
8.弊社からの提案

このブログで何度ともなくUPさせて頂いております。
「同じ条件の建築は、二つとしてありません」
だからこそ、事前にヒアリング・調査・検討させて頂きまして、そのマンションに対応する提案書を提出させて頂いております。

世界の建築や特に欧米では、湿式工法での外壁タイル貼はいつか落下するものと考えられているので使われることはありません。
しかし、日本では外壁タイル貼の建築がたくさんあります。
外壁タイルは、かつてはメンテナンスフリーという認識が一般的であったとされますが、その後の研究進展により、デファレンシャルムーブメントにより浮き・剥離があるという認識が広まり、メンテナンスフリーではなく、竣工後の経過による劣化現象の発生を前提とすべき仕上げであるという認識が一般化となっています。
建築基準法では、平成20年4月1日告示282号により、10年に1回、外壁タイルの全面打診調査を行うことが施行されています。
事故や損害などが起こる前に、正しい調査・補修を行い、多くの皆様に安心・安全なマンション・建築であり続けて頂きたい思いです。

企業、事務所、工場、倉庫、店舗、飲食店、アパート、マンション、住宅、各種病院・歯科医院、公共建築などのデザイン・設計・監理。
耐震診断、耐震補強設計、耐力度調査、建築確認申請手続き、
特殊建築物定期報告書検査作成

山梨県甲府市
吉野聡建築設計室
山梨県 甲府市 徳行3-3-25
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