腰掛便器の使い方のシールから便器の歴史を知る2/2

昭和54年5月竣工(築42年)
甲府市内にある鉄筋コンクリート造5階建ての、賃貸マンションの建築基準法第12条3項 特殊建築物定期調査や管理・点検・修繕を行い続けています。
トイレの点検に伺った時にです。
懐かしいシールを発見です。
そこから、腰掛便器の歴史を知るきっかけになっています。
今日のブログは、腰掛便器自身にもあらゆる変化・進化がありますが、使う私にも変化があります。
それは、男子・女子、小便・大便の使い方です。

腰掛便器の使い方シール
・男子小便
 便座を上げ陶器面を出して使用して下さい。
・大便及び女子小便
 後ろ向きに晩座に腰を掛けて使用して下さい。

腰掛便器TOTO
現在の腰掛便器
現在では「大便及び女子小便」にあるように便座に腰かけて小便を行っている方が増えています。
それは「尿はね」です。
便器の水たまりや壁面にあたった尿は、トイレの「床」や「壁」にまで跳ね返っています。
しかも、細かい尿ハネは肉眼ではほとんど見えないため、知らないうちにトイレを汚して悪臭の原因になっていたのです。

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男性の小便姿勢の実態調査(panasonicより)
これまで圧倒的に多かった立位で用を足すスタイルから、約50%の男性が着座スタイルへと移行しています。
これは、便器自体やその周辺を汚すことを避けるためだと考えられます。

そして「水の流し方」です。
便に含まれているウイルスや細菌が、トイレ中にばらまかれているという恐ろしい事実がわかりました。
しかも、一度ばらまかれたウイルスや細菌は90分以上も空気中を浮遊し、次にトイレを使用した人へ二次感染を引き起こしているというのです。
だからこそ、トイレの水を流す前に便器の「フタ」を閉めてからです。

時代と共にいろんな事が分かってきます。
だからこそ、私達も変化・進化です。

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