「軟弱地盤の地盤改良工事」工法の選定も建築設計の1つです1/2 

建物を作る前には、必ず地盤調査を行います。
その調査の結果、その地盤が弱い(やわらかい)と判断された場合は地盤を補強しなければなりません。
それは、弱い地盤の上にそのまま建ててしまうと時間が経過するとともに地盤沈下が起こり、建物が傾いたりする被害が起こります。
しかし、軟弱地盤でも上部に乗る建物の規模・構造・用途やその地にあった地盤補強工事を行えば、安心してその建物を利用することが出来ます。
今日と明日のブログでは、「地盤補強工事ってなにをするの?」のご質問にお答えさせて頂きます。

柱状改良工法
柱状改良工法
①柱状改良工法
 8m程度の深さまで施工可能。直径60cm程度が一般的。
 土質によっては固化不良を起こす場合がある。施工時、水を大量に使用する。
 施行日数:1~2日程度

小口径鋼管工法
②小口径鋼管工法
 深いところまで施工可能(戸建住宅規模では20m程度が現実的)。
 直径11~14cm程度が一般的。
 固化不良の危険性なし。
 狭小地の施工にも対応。
 施工日数1~2日程度 150~200万円

既成コンクリートパイル工法
③既成コンクリートパイル工法
 15m~20m程度の深さまで施工可能。
 直径20cm程度。
 固化不良の危険性なし。
 施工重機が大きい。
 施行日数1~2日程度

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④表層改良工法
 表層2m程度(基礎下)に施工される。
 残土が多く出る。
 土質によっては撹拌が十分に出来ないと固化不良が起こる危険性がある(施工者の技術に左右される)。
 施行日数:1~2日程度

このように地盤改良・補強にもたくさんの種類があります。
どの工法が良いのかは、建物や敷地・地盤等の条件によって変わります。
その選定も建築設計の1つです。
明日のブログは、上記の「①柱状改良工法」の詳細をUPさせて頂きます。

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