建物を作る前には、必ず地盤調査を行います。
その調査の結果、その地盤が弱い(やわらかい)と判断された場合は地盤を補強しなければなりません。
それは、弱い地盤の上にそのまま建ててしまうと時間が経過するとともに地盤沈下が起こり、建物が傾いたりする被害が起こります。
しかし、軟弱地盤でも上部に乗る建物の規模・構造・用途やその地にあった地盤補強工事を行えば、安心してその建物を利用することが出来ます。
本日のブログは、地盤改良の1つの「「湿式柱状改良杭工法(セメントミルク工法)」をUPさせて頂きます。
「湿式柱状改良杭工法(セメントミルク工法)」とは
粉体のセメント系固化材と水を攪拌してセメントミルクを作り、それをポンプで圧送し、掘削を行うロッドの先から吐出させて、地中で土とスラリー状になるまで混合攪拌して杭を作ります。
セメントミルク工法の説明図
①スパイラルオーガと先端ビットにより掘削液を注入しながら地盤を掘削。
②所定の深度に達したら根固め液に切り替えて支持層の土砂を掘削、攪拌。
③スパイラルオーガを正転で引き上げながら杭周固定液を注入。
④先端閉塞型のコンクリートパイルを自沈+圧入または軽打により所定深度に定着。
国土交通省告示第1113号に規定される工法です。
低騒音・低振動
支持力は各種注入液と支持層の一体化によって発現されるため、低騒音・低振動での施工が可能です。
柱状改良工法 着工前
オーガーの長さ・口径を確認
柱状改良工法 施工中。
長さ3m×500φの柱状改良工事が完成です。
一定の養生期間をおき、地盤内にコンクリートの柱が完成です。
この杭の上部に建物の基礎を設けます。
軟弱地盤でも建築物を安定させる為の大切な工事です。
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加藤忠宏
地盤の補強の仕方勉強になります