高所にある排煙窓が動かない時に1/2

日本ではこれまで、有毒ガスによる中毒や窒息が原因で人的被害を拡大させた建物火災がたびたび起きています。1970年代に起きた大阪と熊本のデパート火災では、100名以上の犠牲者を出し、そのうち大半が有毒な煙による中毒や窒息が原因でした。このような大火災を機に、建築基準法や消防法などの法律が改正されています。特殊建築物への安全な退避経路の確保や迅速に消火活動を行えるようにするために、建築基準法と消防法のなかで義務付けられています。
排煙窓は、これらの法律のなかで「自然排煙設備」に分類され、窓の大きさや位置など設置基準が細かく規定されています。
その1つが「排煙窓の設置位置」です。
天井から下方80cm以内の距離にある部分に設けます。
「建築基準法施行令 第126条の2」
天井面から80cmの窓!!
開閉を行う時に手が届かない高所にあり、開閉には「排煙オペレーター」などが備わっています。

今日のブログは、山梨県北杜市にあります 社会福祉法人緑樹会様の特殊建築物定期調査の現場調査時の点検です。
排煙窓をオペレーターハンドルを使った開け方ついてUP致します。

排煙窓 オペレータハンドル
排煙窓の近くの壁面にある「オペレータハンドル」
この真ん中の「排煙PUSH」を押してください。
排煙窓が自動的に開きます。
その動画がこれです。

火災時にワンプッシュで、有害な煙を外へ排出する優れた窓です。
しかし排煙窓は、通常の中であまり利用していない事が多く、開閉が出来な事があります。
明日のブログでは、排煙窓が開かない時にまず行って頂きたい作業をUPします。

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