昨日のブログでUPしました「鉄骨造の建築(S造)「溶接」
重量鉄骨造では、2個以上の部材の接合部に熱又は圧力もしくはその両者を加え、必要があれば適当な溶加材を加えて、接合部が連続性を持つ一体化された1つの部材とする接合方法の「溶接」があります。
その溶接には、多くの基準・規則等があります。
その中で建築溶接の代表は「建築工事標準仕様書 JASS6 鉄骨工事」となります。
そして、本日のブログはスカラップ溶接についてUPさせて頂きます。
スカラップ溶接(scallap)とは、鉄骨材を溶接する際に、溶接交差部分に設ける扇形の穴のことを言います。
穴が大きくなるほど強度が弱くなり、補強として溶接が必要です。
もう少し分かりやすく、建築設計の打合せで訪問させて頂きました山梨県にある企業様の外階段の写真で説明です。
鉄骨造の外階段 柱と梁の溶接
鉄骨造 柱と梁のスカラップ溶接
赤〇の開口を「スカラップ」と言います。
しかし近年では、スカラップを極力なくすか、または最終的に溶接で埋める対策が講じられることが多くなっています。
「ノンスカラップ工法」です。
スカラップ(切欠)を設けずに溶接を行う溶接工法で、応力集中を減らすことで耐震性を高める目的で行われます。
これは、船舶や橋梁などの繰り返し荷重を受ける構造物でスカラップの応力集中部から疲労きれつが発生することが多発していることが原因です。
また、地震を考慮する必要がある建築においては、スカラップを極力なくすか、応力集中の少ないスカラップの形状への改良などが提案されています。米国ノースリッジ(1993年)と阪神・淡路(1994年)の両大地震では、建築鉄骨構造の損傷がスカラップを含む応力集中部から発生していることが確認されています。
このように、鉄骨造の溶接においても、より良い工法・より安全の為に、常に進化を行い続けています。
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加藤忠宏
最近インフラの老朽化が問題視されていますね
保険屋あい
こんにちは。
日本のように災害の多い国は、
耐久性を考えて建物を建てる必要がありますね。