コンクリートは、セメントに水、砂、砂利を混ぜて作られる建築材料です。強度があり、圧縮には強いという特徴があります。
コンクリートの性質は、圧縮には強いが、引っ張る力には弱く、一度固まると強固に固まり変形しにくい性質があります。
強固なコンクリートは、その材料によって固さが変わる為に、コンクリートの品質の確認を行ってから、コンクリートの打設作業を行います。
コンクリートの品質の確認が「スランプ」です。
水によって化学反応が起き、固まる性質を持つ「スランプ」とは
フレッシュコンクリートの軟らかさ及び流動性の程度を表わす指標で、施工性に関係します。
緑の四角がコンクリート「スランプ試験」です。
数値が大きいコンクリートのスランプの計測
計測値が大きいほど、軟らかく、小さいほど硬いコンクリートですが、この基準は耐震基準改正により変化しています。
1995年に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以降、耐震性能の要求水準の強化によりコンクリートは「押す力には強いが、引っ張る力やねじれに弱い」という性質があるため、これらを補強するには内部に入れる鉄筋の量を増やす必要があります。しかしスランプ値の小さいコンクリートではなかなか鉄筋の間に入っていかず、作業効率が落ちるという問題が出てきたのです。
鉄骨造の独立基礎の配筋。多くの配筋が配筋されています。
更に、コンクリートを柔らかくする「化学混和剤」の開発が進み、品質を維持したまま施工できるようになった面もあり、現在は基準値を設けず「参考値を設定」しています。
この参考値として使われているのが土木の分野で「12cm」、建築では「15cm」です。
そして、その許容範囲は、公共建築工事標準仕様書コンクリートのスランプの許容差では、
①スランプが8cm未満の場合は±1.5cm
②スランプが8cm以上18cm以下の場合は±2.5cm
③スランプが18cmを超える場合は±1.5cm
明日ブログは、スランプの計測方法についてUPさせて頂きます。
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保険屋あい
こんにちは。
工事には、適切なコンクリートを使わないといけないのですね。
コンクリートは、みな同じだと思っていました。