甲府城の「石垣」は、たくさんの「凄い」があります。
甲府城の石垣は一番高いところで約17mあり、東日本最大級です。
また、甲府駅を走る電車の窓から見える石垣の横幅は、日本一長さがあります。
巨石をあまり加工せず、大胆に積み上げた野面積みの石垣は、豪快で迫力満点+カッコイイだけでなく、約430年前の土木技術の結晶を見る事が出来ます。近年の発掘では、まだ全国のお城では見つかっていない石垣の"基礎"を発見し注目を集めています。
公益社団法人やまなし観光推進機構のサイトより。
石垣の石は、周辺の山からとれた安山岩を使用。
更に、石垣の基礎に使用されている「木」も同じ地域材を利用しながら、地域の気候に順応した建築材料です。
「430年も前の木の基礎が、腐らずにそのまま残っている」
どうしてなんだろう??
建築の基礎杭に使われる木製の杭が、どうして腐らないんだろうか??
昭和マテリアル 株式会社の杭丸太(木杭)
以前に,甲府市中心部に建っていた建築の解体工事を行った時に、木製の杭基礎が良い状態で出てきたことがあり、どうして腐らないのかを調べたことがあります。
①酸素不足
腐朽菌は酸素を必要とする好気性の生物なので、杭が地中に埋められていると酸素が不足し、腐朽菌の繁殖が抑えられます。
②木材の種類:
松杭のように、自然に腐りにくい成分を含んでいる木材もあります。
自社の建築の土台や外壁に使用している「サイプレス」(豪州桧)も同じです。
③防腐処理:
木材に薬剤を注入したり、防腐剤を塗布したりすることで、腐朽菌の繁殖を抑え、長期間にわたって木材を保護することができます。
④水分量のコントロール:
木材の水分量が少ないと、腐朽菌の繁殖が抑えられます。乾燥した状態を維持することで、腐敗を防ぐことができます。
富士五湖の一つ「本栖湖」の湖底に、鎌倉時代のものと思われる丸木舟も沈んでいる事が発見されています。
⑤その他の要因:
紫外線や水分の影響も腐敗の原因となります。これらの影響を最小限に抑えることで、木材を長持ちさせることができます。
地域の木を使用することで、環境に順応したことも考えられます。
以上です。
これらの要因を考慮することで、木製の基礎や杭が腐らない理由を理解することができます。
「視野と繋がりを少し広げてから職場へ行こう!!」をコンセプトにしている早朝勉強会の得々三文会。
たくさんの楽しいがある時間です。
企業、事務所、工場、倉庫、店舗、飲食店、アパート、マンション、住宅、各種病院・歯科医院、公共建築などのデザイン・設計・監理。
耐震診断、耐震補強設計、耐力度調査、建築確認申請手続き、
特殊建築物定期報告書検査作成
山梨県甲府市
吉野聡建築設計室
山梨県 甲府市 徳行3-3-25
TEL 055-222-6644
FAX 055-222-6100
mail yao@ruby.plala.or.jp
Web https://sekkei-y.com
facebook https://www.facebook.com/yaosekkei
加藤忠宏
古い職人たちの創意工夫ですね
溶射屋
吉野さん
昔の人の知恵というのは本当に素晴らしいと思います。