瓦屋根の改修 鋼板製の谷や一部の瓦の葺き替え

瓦屋根は、耐久性、耐火性、耐熱性に優れた日本の伝統的な屋根材です。
粘土を高温で焼き上げた陶器瓦、セメントを成形したセメント瓦など、様々な種類があり、特に釉薬瓦(ゆうやくがわら)は、陶器の皿やマグカップの表面に見られるガラス質の釉薬を使った瓦は経年劣化に強く耐用年数は50~100年ともいわれ、半永久的に使える瓦として人気です。
更に、メンテナンスも比較的容易で、部分的な修理も可能ですがデメリットもあります。
それは、瓦が重いため耐震性に劣る事や、地震・台風で瓦がずれたり、飛んだり、落ちてきたりする事です。

2025年(令和7年)3月16日の山梨県甲府市は、久々にしっかりと雨が降った日曜日でした。
翌日、山梨県甲府市内にある木造平屋建ての住宅に住むM様より、
「玄関の天井から数滴の雨漏れがしている」との連絡です。
直ぐに訪問・調査をさせて頂きますの返答をしながら、翌日に現場の確認です。

ズレた棟瓦
緑のラインにを確認下さい。登り棟瓦の全体のずれ
更に詳しい状況は、山梨県甲府市 吉野聡建築設計室のブログ
2025年4月10日「築47年 木造平屋建ての瓦屋根「雨漏れ、調査、見積、改修」
をご確認下さい。
それから2.5ヶ月。
改修方法や工程、施工金額等が決まり、改修工事のスタートです。
不具合の原因となった棟瓦の土台や下地から改修していきます。
まずは、撤去した棟瓦の周囲の瓦の固定です。

棟近くの瓦を固定
瓦の下地にある桟木にくぎを打ち付けて固定します。

棟瓦の土台部分の不陸調整
斜めに登る棟瓦の土台部分の不陸調整
いろんな角度がある棟の下地に、しっかり固定出来るようになる同じ瓦材を並べて行きます。

棟瓦の土台部分の漆喰
その下地の瓦に漆喰材で接着します。

瓦を差し込む
塗根瓦の周囲の瓦を差し込みながら、棟瓦を作り上げて行きます。
瓦屋根の改修が完成した写真は、

棟瓦の改修後
棟瓦の改修後

鋼板製の谷 改修後
鋼板製の谷 改修後
美しく仕上がっています。
下記のブログにUPされている改修前の写真と比較して下さい。
見た瞬間に、大きな違いを確認します。
山梨県甲府市 吉野聡建築設計室のブログ
2025年4月10日「築47年 木造平屋建ての瓦屋根「雨漏れ、調査、見積、改修」
これで、今後何十年は雨漏れのトラブルが無く、安心して木造平屋の住宅建築を使い続けることが可能です。

最後に、上記の棟瓦の改修工事のにおける画像・説明文の動画です。

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