採光の調節と省エネ

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***今日は何の日*** <文化財防火デー>

1949年のこの日、奈良・法隆寺の金堂から出火、貴重な壁画などを焼失した。これをきっかけに、文化財を火災や震災から守る目的として、1955年、文化庁と消防庁が制定

建築物の室内の環境を調整するため、外部から自然光をとり入れる事はとても大切です

昼光照明(ちゅうこうしょうめい)とも呼ばれる採光は、換気と並び室内の衛生環境維持に欠かせない行為であり、窓が設けられる目的のひとつは採光です

また、建築基準法によって室内の採光を入れる開口部の基準があります

開口部から入ってくる光

四季がある日本では夏と冬の日差しは大きく異なります

建築では、異なる光の調節をする為に多くの方法があります

屋根の軒先、窓上部の庇、熱線吸収ガラス、熱線反射ガラス、外部に設ける落葉樹、フジなどのつる性の植物を絡ますようにつくった日陰棚の一種のパーゴラなどがあります

その他に窓の室内側に設けるカーテンやブラインドです

1年を通しての異なる日差しを調節する方法では、窓の外に設ける可動式ブラインドがBESTと考えます

窓外のブラインド

ドイツのニュルンベルクに建つビルの窓の外にある可動式のブラインド

窓の外に可動式のブラインドを設ける事によっての省エネ効果は

開口部に何も無い場合を1とすると

①窓の室内側に可動式のブラインドを設けると1.2倍の省エネ効果

②窓の外部に可動式のブラインドを設けると1.6倍の省エネ効果

このように数値で確認すると省エネに対する効果は一目瞭然です

また可動式のブラインドですので、必要が無い時にはブラインドを収納して開放感がある景色を楽しむ事も出来ます

住宅建築だけではなく、写真にあるような商業・事務所・病院建築や公共建築などの大規模な建築で行えば省エネ効果はさらに期待出来ます

吉野聡建築設計室

山梨県甲府市デザイン・住宅・店舗・歯科医院・環境などの設計・監理

採光を調節して省エネ効果を期待する事にご理解してくださるなら(1click)

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