中央自動車道恵那山トンネル 鉄筋コンクリート造の耐年数

恵那山トンネルは、中央自動車道の園原IC - 中津川IC間にあり、長野県下伊那郡阿智村と岐阜県中津川市とを結ぶ、木曽山脈を貫く長大トンネルです。

令和元年8月から定期的に訪問している兵庫県伊丹市。
いまある教会の増築工事の設計・工事現場監理を行っています。
当初は、JR静岡駅から新幹線を使っていましたが、新コロナウィルスの事を考慮し、令和2年3月から日帰りの車で行く対応に変えています。
その日によって、東名高速か中央道経由としています。
中央道経由の時は、AM3:00に山梨県甲府市の出発して夜が明ける前にこのトンネルを通過します。
下記の写真は、その日の帰り道の一枚です。
名古屋から甲府方面に向かっています。

恵那山トンネル 上り線入口
恵那山トンネル 上り線入口

恵那山トンネル
スタンドを取り付けたカメラから撮影です。


youtubeにUPされていた恵那山トンネル

恵那山トンネルを通過するとはっきり分かりますが、壁や天井・道路の舗装部など多くの補修後を確認できます。
その前にトンネルの概要を確認です。
全長は上り線が8,649m、下り線が8,489m。
1975年の開通当初は道路トンネルの中で日本一の長さで、世界で2番目に長い道路トンネルであった。
2017年11月現在は山手トンネル、関越トンネル、飛騨トンネル、アクアトンネル、栗子トンネルに続き第6位の長さである。

1975年の開業と言う事は「45歳」ですね。
1.鉄筋コンクリート造建築物の寿命
建物の法定耐用年数は、鉄筋コンクリート構造の事務所等で 50 年、住宅・学校等で 47 年となっていますが、これらは税法上定められているもので、建物の物理的寿命を示すものではありません。
一般に、鉄筋コンクリート造の寿命は 65 年以上(コンクリート自体の寿命は、大気中の炭酸ガスが徐々に浸透してコンクリートが鉄筋の深さまで中性化し、内部の鉄筋の錆の進展を抑止できなくなるまでの期間であり、補修により中性化をある程度止めることも可能です。)あるといわれていますが、実際はコンクリートの寿命による理由で解体されることは少なく、設備、機能や経済的理由で取り壊されることが主要因です。
日本ではこれまで、取り壊しによる建替え(スクラップアンドビルド)が主体の傾向にありましたが、今後は、長期間使用する建物についてはできる限り長寿命化を図ることが重
要となっています。

2.建築学会の基準
建築学会では、設計耐用年数をあらかじめ設定し、その設定に対応した品質を確保した設計、施工及び維持管理を行うこととしています。その設定区分は、耐用年数の代表値
として、長期のものから、150 年、100 年、60 年、40 年等となっています。
鉄筋コンクリート構造では、例えば標準の場合、計画供用年数を 65 年とし、その設計基準強度は 24N/mm2 となっています。

そこで「トンネルの耐年数」として調べた時に、日本経済新聞の予防保全で「トンネル寿命を100年以上に」北九州市が計画制定の記事が目につきます。
長寿命化修繕計画の制定によってトンネルの寿命が延び、維持管理に必要なコストも大幅に削減できるという。
上記の対策を行えば、1975年の開業で「45歳」の恵那山トンネルは、折返し地点と言う計算になります。

企業、事務所、工場、倉庫、店舗、飲食店、アパート、マンション、住宅、各種病院・歯科医院、公共建築などのデザイン・設計・監理。
耐震診断、耐震補強設計、耐力度調査、建築確認申請手続き、
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