コンクリートの「ジャンカ」

基礎コンクリートのジャンカ
「ジャンカ」とは。
骨材(砂利)が基礎コンクリートの一部に集まって空隙になった不良部分のことです。
施工不良や職人の技術力不足などが原因で生じてしまうことがあります。
コンクリートは、骨材同士をセメントペーストで結合してつくられたものです。
それぞれ比重が異なることから、流動させると重いものは沈み、逆に軽いものは浮き上がるため分離してしまうことがあります。
特に打設時の水平方向への移動距離が長くなったり、落下高があったりするような環境では、材料が分離して骨材が一部に集中してしやすくなります。

ジャンカ

コンクリートは流動性が不足すると充填しきれない部分が生じますが、流し込み後には振動棒(バイブレーター)を使ってしめ固める作業が必要です。
しかし振動棒(バイブレーター)で長く振動を与え過ぎると骨材が沈み、上下で材料分離が生じてしまうこともあるため、施工の経験が必要になります。

ジャンカがあるコンクリートは、
美観上の問題はもちろんですが、もろくなってしまいます。
また、ジャンカはひび割れと同様に水や空気を通す為に、コンクリ−トの中性化による劣化や、鉄筋の腐食といった安全に関わる問題に発展する可能性があります。
そのため、ジャンカは躯体成形による補修が必要になります。
その補修方法は「日本コンクリート工学協会」で、ジャンカのレベルと補修方法が示されています。

ジャンカのレベルと補修方法
ジャンカのレベルと補修方法

昨日のブログでUPした「建売住宅の基礎のジャンカ」
美観上も構造上も気持ちの良いものではありません。
この住宅を購入される方は、この事実を知る事が出来るだろうか??
「建売住宅」のチェックポイントの1つです。

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