隣家との距離が無い・狭い建築 新築・改修方法

2025年8月下旬。甲府市内を運転中の信号待ちの時に、周囲の建築を見ていると、

隣家空間、目地、デザイン
赤いラインに注目です。
①隣家との空間なのか?
②目地なのか?
③デザインなのか?
良く分かりません。
車を前に進めた時に、

隣間距離が無い
写真から判断すると、青く囲まれた先に光が見えています。
建物と建物の距離が約15㎝で、離れている隣家間の空間です。
こんな狭い場所をどうやってつくるのかと疑問になりますが、そこは施工方法があるんです。
それは「建て起こし工法」です。
「建て起こし工法」という言葉は、主に2つの異なる文脈で使われます。
新築工事: 隣地が迫る狭小地などで、外壁を地面で先行して作り、クレーンなどで吊り上げて設置する工法。
改修工事: 地震や地盤沈下で傾いた建物を、ジャッキなどを使って垂直に修正する工事(家起こしとも呼ばれます)。
都市部の狭小地で採用されることが多い「建て起こし工法」は、建物の外周に足場を組むスペースがないほど敷地が狭い場合に用いられる特殊な建築技術です。
「押し壁工法」とも呼ばれます。
通常の建築では、まず柱や梁などの骨組みを建て、その後に外側から壁材や窓を取り付けます。
しかし、この工法では、外壁材・断熱材・窓サッシなどを組み込んだ壁パネルを、まず建物の基礎の上など、作業スペースのある場所で水平に製作します。
そして、その完成した壁パネルをクレーンなどで吊り上げ、所定の位置に「建て起こし」て固定します。

では、この写真にあるような既存建物の、隣間距離が無い建築の外壁の改修工事はどのようにするんでしょうか???
隣間距離が15㎝の場合は、部屋の中から外壁工事を行う方法があります。
30㎝以上あれば、外壁面に足場を組む+作業員の作業も可能となります。

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