木造平屋建 住宅建築の通り芯「いろはにほへと・・・」

山梨県南アルプス市で建設中の木造平屋建ての住宅建築です。
令和7年3月上旬に相談があり、敷地測量、地盤調査、プランニング、確認申請を行いながら、令和7年8月上旬に建築工事がスタートしています。
それから1ヶ月。
建築工事現場では、建て方が行なわれています。
建築主のK様。おめでとうございます。
広大な敷地に、素晴らしい木造平屋の建築が姿を表しています。
木造の住宅建築の現場監理で、目に入ったのが通り芯の符号です。

木造建築 通り芯 いろはに
1階の「わ通りと11通り」の柱です。
次に、写真の緑の□を見た時には。

木造建築 通り芯 1.2.3.4.5.6
木造建築の設計図・建築施工現場で使われる通り芯。
1階の「る通りの1,2,3,4,5,5,6通り」の柱です。
通り芯の表現は「いろはにほへと」と「数字の1.2.3.4.5.6・・」を使います。

ひらがな47文字全てをそれぞれ1度ずつ使って作られたいろは歌に基づいた順番です。
かつては日本語における順番法として公用文にも広く使われたが、現在ではほぼ五十音順(あいうえお順)に取って代わられています。

このいろは順は、47字のかなをすべて1度ずつ用いてつくられた七五調の歌で
「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」をさします。
この意味がyahoo知恵袋に掲載されていました。
Aは直訳的翻訳。
Bは更に要約した表現。

1. いろはにほへど ちりぬるを (色は匂へど散りぬるを)
Å.色(しき)(=物資的現象)の花は匂うけれども散ってしまうのに
B.世の中に、楽しいこと悲しいこと、悔しいことむなしいこと、幸せな人も不幸な人も、金持ちも貧乏人も、いい思いをしている人も恵まれない人も、得するやつも損するやつも、美しいものも醜いものも、様々なものや現象や出来事があるが、これらの目に見える現象はすべて、夢のまた夢、いずれ変化し消えてなくなってしまう、むなしいものである。

2. わがよたれぞ つねならむ (我が世誰ぞ常ならむ)
A.私の人生も誰も永遠でありえようか。
B.私自身もこの世の中も誰もかれもが、どんなに華やかな人生でも、どんなに悲惨な人生でも、いつかは変貌し、破壊され、消滅してしまう。すべてがもともとこの世に存在しない一瞬の幻想なのだから、

3.うゐのおくやま けふこえて (有為の奥山今日越えて)
A.有為(人間の所行)の深い山を今日越えて。
B.怒りや妬み、愛も憎しみも、願望も欲望も希望も、幸福も不幸も、これらはすべて実体のない幻想にすぎない。心の奥にある、実体のないものにとらわれた煩悩を今日克服して空(くう)を悟り。

4. あさきゆめみじ ゑひもせず (浅き夢見じ酔ひもせず)
A.浅はかな夢など見るまい、酔ったりもしない。
B.この人生も、この世界も、すべてが実体がない。そのようなものに夢を抱くのは愚かな煩悩である。そんな夢など見ないようにしたい。幸福や希望に酔ったりもしない。

では、なぜ「いろは」の順で数えたのかを調べると、
「いろは歌」が全ての仮名を重複させずに使った手習い歌として、古くから広く親しまれてきたからです。
江戸時代に庶民の教育が広まる中で、子供たちが文字を覚えるために「いろは歌」は格好の教材でした。
そのため、仮名の順番といえば、多くの人が「い、ろ、は、に...」を思い浮かべるようになったのです。

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